1980年代のゲーム機

アニメもしドラ 100分de名著 第1回 [もしドラ アニメ 100de名著]

NHKアニメ 「もしドラ」の関連番組として、
NHK教育 「100分de名著」の6月の名著に、
ドラッカーの「マネジメント」が取り上げられました。

「100分de名著」は、
普段、なかなか手に取ることができない古今東西の“名著”を
100分(25分×4回)で読み解くという番組。



ピーター・ドラッカーの『[エッセンシャル版]マネジメント』を、
日本語訳をし、ドラッカー学会代表でもある 上田惇生さんが
わかりやすく解説してくれます。


■ドラッカーの生い立ち

1909年、オーストリア・ハプスブルク帝国に生まれ、
ドイツの文豪トーマス・マンとも交流がある、インテリの家庭で育ちました。
20歳のとき、新聞記者になり、その後、政治ジャーナリストとして活躍。

ヒトラーなど独裁者による全体主義を批判する立場で、
ヒトラーに直接インタビューしたことも。

27歳のとき、アメリカへ。


世界に広がった、経済至上主義も
それを排しようとした、ヒトラーのような全体主義のどちらも
人々に幸せをもたらすことはできないと考えたドラッカーは、
29歳のとき、「経済人の終わり」を発表し、ベストセラーとなりました。

アメリカ政府の特別顧問や、 ニューヨーク大学教授のほか、
GMをはじめとする、一流企業の経営コンサルタントを手がけるなど
ドラッカーの理念や思想は、広く受け入れられていきます。

そして、64歳に書き上げた集大成が、「マネジメント」です。


■「マネジメント」はどう読めばいい?

上田惇生さんは、
「好きなところをぺらぺら読めばいい。
ドラッカーは社会のあり方、国のあり方を教えてくれる。
どこから読めばわからなければ、1ページ目から読めばいい。
1ページ目に高尚さが現れている」と、言います。


■なぜ組織は必要なのか?

上田さんは、「マネジメント(エッセンシャル版)」の
まえがきにこそ、ドラッカーの「マネジメント宣言」であるといいます。

(引用箇所)
「組織をして高度の成果をあげさせることが、
自由と尊厳を守る唯一の成果である。
その組織に成果をあげさせるものがマネジメントであり、
マネジャーの力である。
成果をあげる
責任あるマネジメントこそ
全体主義に代わるものであり、
われわれを
全体主義から守る
唯一の手立てである。」


組織で働いている人ひとりひとりが、マネジャー、みんなが社長の立場で考えることが望ましい。
複雑になった社会において、組織のトップ一人が全ての業務を把握することは難しい。
またマネジャーが一人だと独裁者になり、そのことで全体主義社会になってしまう。
ドラッカーは、自由と尊厳を守る方法として「マネジメント」というものを選んだ。


■ドラッカーの方法論

マネジメントは、理想を求めて、手持ちの道具で、ケースバイケースで
一歩一歩進むこと。
マネジメントを発展させれば、人を大事にする社会が生まれる。

ドラッカーは、凸凹な存在である一人一人の強みを生かそうとする。(創意工夫と適材適所)
いろいろな人間がいることは、社会にとってありがたいことであり、
いろいろな人間をならそうとするのは、全体主義の考え方なのだと、
ドラッカーは説いていると、上田さんは解説。


■企業とは?企業の目的とは?

(引用箇所)
「企業の目的は、
それぞれの企業の外にある。
企業は社会の機関であり、
その目的は社会にある。
企業の目的の定義はひとつしかない。
それは、顧客を創造することである。」


企業の目的は、企業自身の利益を上げることではなく、
社会に貢献すること。
利益は、企業の目的を果たすために必要な条件ではあっても、
利益を上げることが、企業の目的ではない。

利益よりも優先されるべきものが、「顧客」であり、
「顧客を創造する」ことが、企業の目的。

そのために、企業は顧客を見つけなければならない。
人が今、何を欲し、どう幸せになりたいかを洞察する!
組織に働く人すべてが、それぞれの強みを発揮して、顧客を創造する。
企業は、人々を幸せにする使命をもつと、ドラッカーは考えたんですね。


■ドラッカーが考える顧客とは?

顧客になって当然でありながら、顧客になっていない人がまだたくさんいることに
目を向けることができれば、そこから変化が起こる。
ノンカスタマー(非顧客)は、自分たちに変化をもたらす大事な存在で、
例えば30%のシェアを持っているからと安穏とせず、残りの70%の非顧客が
今後大きな変革の力になる。
社会全体に目を向けなさい。
社会全体に目を向けることが顧客を創造し、誇り高い、大きな仕事ができる


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。