1980年代のゲーム機
もしドラ アニメ 100de名著 ブログトップ

アニメもしドラ 100分de名著 第2回  [もしドラ アニメ 100de名著]

「100分de名著」の第2回で取り上げるのは、
「マネジメント」の第1章4節の「事業の目標」。



はじめのテーマは「何のための企業か」。

企業とは、
●自らの組織に特有の使命を果たす 
●仕事を通じて働く人たちを生かす
●社会の問題の解決に貢献する
存在でなければならない。

多分野に手を広げ、業績が悪化した大企業に対して、
ドラッカーのアドバイスは・・・

「コラボレーションとは、顧客に対し最高のチームを組むこと。
自分がドキドキワクワクしない仕事をするのは、
顧客に対して失礼。
そのために、ドキドキワクワクする仕事だけしなさい。
ドキドキワクワクしない仕事は、
その仕事でドキドキワクワクする他の会社に任せなさい」というものでした。


■ 事業の目標とは?

①マーケティング
②イノベーション
③経営資源
④生産性
⑤社会的責任 があり、


社会的責任について、ドラッカーは・・・

 「企業の内部にあっては、
あたかも真空に独立して存在していると考えてしまう。
しかし、社会や経済はいかなる企業をも
一夜にして消滅させる力を持つ。
企業は社会や経済の許しがあって存在しているのであり、
社会と経済が、その企業が有用かつ
生産的な仕事をしていると見なすかぎりにおいて、
その存在を許されているにすぎない」

人は、あるがままで価値があるが、企業は違う。
そこが人間と、企業との違いであり、
企業は世の中の役に立っているから、その活動を許されている。
企業が有用かつ生産的な仕事をしないなら、存在は許されない。

上田惇生さんは、企業が存続する意味をこれほどに明確に
論じた文章はないと、断言します。

たしかにその通りですね。
どこかに驕りがあれば、必ず存在そのものが危ぶまれるような
事態が起こる・・・東電の事故も似てる気がしました。


例えば、「儲かりますか?」という質問や、「景気が悪くて儲からない」という答え。
企業は、金儲けのために事業を行っているわけではない!!

何をすればいいか(するべきか)を知っているのがプロフェッショナル。
「悪い」、「よくない」と知りながら、害を与えることをしてはいけないと、
上田さんは解説します。

★マーケティングの目標
 市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である。
★イノベーションの目標
 イノベーションの重要度は企業によって違うため、線引きは難しい。
★経営資源の目標
  良質の人材なしに企業は永続できない。
★生産性の目標
  中心となるコンセプトで、仕事の種類によって生産性のあり方は違う。
  例えば、サービス労働における、生産性向上の秘訣はアウトソーシング。
   ※ アウトソーシングとは :コスト削減や経営の中心的ビジネスに集中する為に、専門的能力・ノウハウ    を持った業者に外注すること。

  知的労働でいうならば、やらないでいい仕事はやらなくていい。
  誰も聞いてない会議は開かない。誰も読まない報告書は書かせない。

個別具体的に、常に良い方法を考え、良いアイデアを取り入れる。
より良い知識が集まって、イノベーションが起き、社会がより良くなる。

人間が良いほうに影響されれば、そちらに向かって大きなを発揮する。
それが会社という世界。マネジメントは究極の人間観察。


■ 目標達成に必要なものは?

目標を達成するにはバランスが必要。

①利益とのバランスを考える。
利益をあげないと、事業はできないが、
会社を大きくすることに価値はない。 
適度な利益が必要。
最大ではなく最適・・・バランスが大事。

②近い将来と遠い将来との間のバランスについて考える。
遠い将来の、会社のあるべき姿を考えれば、目の前のことに目がくらんで
間違った道を歩くことはない。
バランスのとり方(配分?)は、自分で考える。

③目標に優先順位をつける。
間違った順位であっても、順位をつけることによって
自分たちの目標が浮き彫りとなり、何をしたいかも理解できる。
常に優先順位に間違いがないか自問自答することで、
レベルがグーンと上がる。


人間の生き方と企業の生き方はほぼ同じ。
広く、社会、国にも通じる。

NHKテキスト「100分de名著」の関連商品を、楽天市場で探す

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

アニメもしドラ 100分de名著 第1回 [もしドラ アニメ 100de名著]

NHKアニメ 「もしドラ」の関連番組として、
NHK教育 「100分de名著」の6月の名著に、
ドラッカーの「マネジメント」が取り上げられました。

「100分de名著」は、
普段、なかなか手に取ることができない古今東西の“名著”を
100分(25分×4回)で読み解くという番組。



ピーター・ドラッカーの『[エッセンシャル版]マネジメント』を、
日本語訳をし、ドラッカー学会代表でもある 上田惇生さんが
わかりやすく解説してくれます。


■ドラッカーの生い立ち

1909年、オーストリア・ハプスブルク帝国に生まれ、
ドイツの文豪トーマス・マンとも交流がある、インテリの家庭で育ちました。
20歳のとき、新聞記者になり、その後、政治ジャーナリストとして活躍。

ヒトラーなど独裁者による全体主義を批判する立場で、
ヒトラーに直接インタビューしたことも。

27歳のとき、アメリカへ。


世界に広がった、経済至上主義も
それを排しようとした、ヒトラーのような全体主義のどちらも
人々に幸せをもたらすことはできないと考えたドラッカーは、
29歳のとき、「経済人の終わり」を発表し、ベストセラーとなりました。

アメリカ政府の特別顧問や、 ニューヨーク大学教授のほか、
GMをはじめとする、一流企業の経営コンサルタントを手がけるなど
ドラッカーの理念や思想は、広く受け入れられていきます。

そして、64歳に書き上げた集大成が、「マネジメント」です。


■「マネジメント」はどう読めばいい?

上田惇生さんは、
「好きなところをぺらぺら読めばいい。
ドラッカーは社会のあり方、国のあり方を教えてくれる。
どこから読めばわからなければ、1ページ目から読めばいい。
1ページ目に高尚さが現れている」と、言います。


■なぜ組織は必要なのか?

上田さんは、「マネジメント(エッセンシャル版)」の
まえがきにこそ、ドラッカーの「マネジメント宣言」であるといいます。

(引用箇所)
「組織をして高度の成果をあげさせることが、
自由と尊厳を守る唯一の成果である。
その組織に成果をあげさせるものがマネジメントであり、
マネジャーの力である。
成果をあげる
責任あるマネジメントこそ
全体主義に代わるものであり、
われわれを
全体主義から守る
唯一の手立てである。」


組織で働いている人ひとりひとりが、マネジャー、みんなが社長の立場で考えることが望ましい。
複雑になった社会において、組織のトップ一人が全ての業務を把握することは難しい。
またマネジャーが一人だと独裁者になり、そのことで全体主義社会になってしまう。
ドラッカーは、自由と尊厳を守る方法として「マネジメント」というものを選んだ。


■ドラッカーの方法論

マネジメントは、理想を求めて、手持ちの道具で、ケースバイケースで
一歩一歩進むこと。
マネジメントを発展させれば、人を大事にする社会が生まれる。

ドラッカーは、凸凹な存在である一人一人の強みを生かそうとする。(創意工夫と適材適所)
いろいろな人間がいることは、社会にとってありがたいことであり、
いろいろな人間をならそうとするのは、全体主義の考え方なのだと、
ドラッカーは説いていると、上田さんは解説。


■企業とは?企業の目的とは?

(引用箇所)
「企業の目的は、
それぞれの企業の外にある。
企業は社会の機関であり、
その目的は社会にある。
企業の目的の定義はひとつしかない。
それは、顧客を創造することである。」


企業の目的は、企業自身の利益を上げることではなく、
社会に貢献すること。
利益は、企業の目的を果たすために必要な条件ではあっても、
利益を上げることが、企業の目的ではない。

利益よりも優先されるべきものが、「顧客」であり、
「顧客を創造する」ことが、企業の目的。

そのために、企業は顧客を見つけなければならない。
人が今、何を欲し、どう幸せになりたいかを洞察する!
組織に働く人すべてが、それぞれの強みを発揮して、顧客を創造する。
企業は、人々を幸せにする使命をもつと、ドラッカーは考えたんですね。


■ドラッカーが考える顧客とは?

顧客になって当然でありながら、顧客になっていない人がまだたくさんいることに
目を向けることができれば、そこから変化が起こる。
ノンカスタマー(非顧客)は、自分たちに変化をもたらす大事な存在で、
例えば30%のシェアを持っているからと安穏とせず、残りの70%の非顧客が
今後大きな変革の力になる。
社会全体に目を向けなさい。
社会全体に目を向けることが顧客を創造し、誇り高い、大きな仕事ができる


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ
もしドラ アニメ 100de名著 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。